京都駅から天橋立まで、車で片道およそ2時間。
少々遠いようにも思えますが、実は天橋立周辺の観光も合わせて日帰りで十分に巡ることができます。
日帰り京都観光といえば、京都市内の神社や寺院を巡るイメージをお持ちの方が多いことでしょう。
しかし、京都には日本三景に指定されている天橋立(あまのはしだて)があります。
京都は南北に長い地形であり、京都市は中央から南部にかかるように広がっている一方で、宮津市にある天橋立は京都の極北に位置しています。
そのため、京都観光といえば、今までは社寺巡りで終始してしまったという場合も多いはず。
今回は、京都駅から天橋立を車(レンタカー)で移動して、その道の途中で見るべき・寄るべき周辺観光スポットの写真やアクセス情報などを一挙ご紹介していきます。
当ページの紹介順で訪問すれば、効率よく巡れるモデルコースになっていますので、ぜひご参考になさってください。
[日帰り]京都駅から天橋立は車>バス電車
天橋立に行く際に、意外と悩んでしまうのが、京都駅から天橋立に向かう際のアクセス・交通手段について。
京都市内では、市バスが均一料金で乗車できたり市バス一日券の販売があったりと、交通の便が発達しており非常に便利なのですが、京都駅から天橋立までは100km以上の道のりとなり、かなりの長旅になってしまいます。
京都駅から天橋立を電車や路線バスで移動すると、所要時間は4時間ほど。
その間、バスや電車でじっと座っているのはなかなかの苦行です。
とてもじゃないけれど、もともと割れているお尻が更に割れます笑
しかし、京都駅から天橋立まで車・レンタカーを使用、高速道路(京都縦貫自動車道)を北上して真っ直ぐ向かえば、2時間弱で到着してしまいます。
しかも、レンタカーでの移動ならば、立ち寄る場所もご自身で全部決めることができ、時間のやりくりにも融通が利きます。
京都駅から天橋立までの道沿いには、京都に来たらぜひ見ておきたい「絶景」と呼ぶべき景色が多々存在し、それらに足を運ぶには車が最適といえるでしょう。
せっかく京都の絶景・天橋立を観光しに行くのであれば、ぜひとも京都北部の絶景たちを余すことなく見てまわりたいものです。
京都駅から天橋立:長時間営業のレンタカー店舗で
京都駅から天橋立を巡るだけでも、片道2時間弱、往復で約4時間を要します。
その他の周辺観光スポットも併せて巡るには丸1日かかるため、十分な時間が必要となるでしょう。
そうなると、日帰りでのレンタカー利用を考えている方にとってはレンタカーの利用時間も大きく関わってきます。
毎度、京都に訪れてレンタカーを借りる際に私・管理人が利用しているのは、ニッポンレンタカー京都センター営業所です。
京都駅周辺にはニッポンレンタカーの店舗だけでも3つほどありますが、京都センター営業所が最も遅くまで営業しており、23時まで利用可能になっています。
ニッポンレンタカー京都センター営業所は7:00~23:00で営業しているので、日帰りでも朝から晩まで最長16時間のレンタカー利用が可能です。
とにかく安いレンタカーならニコニコレンタカー
より安くレンタカーを利用したいという方には、20時営業終了の店舗がほとんどですが、ニコニコレンタカーがおすすめです。
格安レンタカーとして一部で人気を博しているレンタカーサービスです。
なんと、コンパクトカーが12時間2,525円から。
激安です。笑
安すぎて心配という方のために、過去に記事を書いていますので、併せてご覧ください。
[写真]京都駅から天橋立周辺観光スポット
京都駅から天橋立に向かう際に立ち寄りたい、車・レンタカーだからこそ立ち寄れる天橋立周辺・京都北部の観光スポットや夜の京都市内観光スポットを写真を添えてご紹介します。
美山かやぶきの里
美山かやぶきの里(みやまかやぶきのさと)は、全国でも数少ない、茅葺き屋根の古民家が数多く現存する集落です。
1993年には国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されるなど、注目を浴びている地域でもあり、古き良き日本文化と日本の町並みを感じることができるスポットです。
京都駅から60km弱、京都府南丹市美山町北に位置し、車を走らせること1時間半程度で到着します。
金引の滝
金引の滝(かなびきのたき)は、天橋立と同じ宮津市内にある滝です。
高さは約40mと普通サイズですが、横幅が20mにも及び、目の前に大きく広がります。
水量がそれほど多くなく滝壺が浅いため、フェンスで囲まれるなどの整備もされておらず、滝のすぐ下まで行くことができるのが、金引の滝の醍醐味です。
滝壺の砂はまるで海の砂のように滑らかで、キメの細かい粒子になっています。
美山かやぶきの里からは70km強、高速道路を使用して1時間半程度です。
天橋立
今回の旅のメイン、天橋立(あまのはしだて)です。
広島の宮島、宮城の松島に並び「日本三景」に選ばれているとても美しい景観は、人生に一度は見ておきたい絶景です。
天橋立は、宮津湾から阿蘇海を切り取るような形で、南北に陸を繋ぐ架け橋のように伸びています。
よく写真で見る上からの眺めは、天橋立ビューランドの飛龍観展望で見ることができます。
リフトで高台へのぼっていきます。
「股のぞき」で逆さまになった天橋立を見るための足台もあります笑
そして、天橋立ビューランドでのお昼ご飯は、天橋立を眺めながらの「あさり丼」がおすすめ。
天橋立ビューランドは9:00~17:00と早めに閉まるため、時間に余裕を持って訪れるようにしましょう。
また、8000本の松が茂る天橋立は、その3.6kmにも及ぶ道を実際に徒歩で渡ることができます。
浜からは周りの海が青く見え、とても綺麗な眺めです。
金引の滝から天橋立ビューランドは5kmほど、車でおよそ15分で到着します。
伊根の舟屋
伊根の舟屋(いねのふなや)は、天橋立よりも更に北に向かった京都府与謝郡伊根町伊根地区にある、およそ230軒もの船のガレージが建ち並ぶ湾です。
船のガレージである舟屋は、船を停めるために建物の1階部分が口をあけて海に繋がっており、2階に生活のための部屋があるという構造になっています。
このような舟屋がずらりと軒を連ねる景観は全国的にも珍しく、美山かやぶきの里に続き、こちらもまた重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
天橋立からは25km強、レンタカーを走らせること40分程度で到着します。
新井の棚田
新井の棚田(にいのたなだ)は、伊根の舟屋がある伊根町の新井地区にある小さな棚田です。
正直なところ、棚田だけに注目すると非常に小さい棚田なのですが、棚田と海のコンビネーションと、奥まった山で野生のシカやサルが私の運転する車の前を横切っていった経験から、京都に残る自然スポットとして是非とも紹介させていただきたい場所です。
夕暮れ時に棚田に向かったのですが、その道中で猿が道の左側を4足で走っており、脇道に逸れていくまでのおよそ50mほどを追走しました。
また、棚田を見て暗くなり始めた頃、折り返した帰り道では、カーブした先の道のど真ん中に野生の鹿が佇んでおり、停車してカメラを向けようとしたところ、ヘッドライトに気付いた鹿は道路右手の暗がりに消えて行きました。
手つかずの自然が多く残る、野生をも感じられるスポットです。
伊根の舟屋からは3.5kmほど、車で10分弱です。
かなりマイナーな穴場スポットなので、ナビでは「京都府与謝郡伊根町新井」と住所入力すると良いでしょう。
[後編]車で巡る夜の京都・灯籠と温泉
後編では、日が暮れた夕方に車を走らせて京都市内へ戻り、夜の京都を散策します。
今回の旅全体の時間割・スケジュールも掲載しているので、ぜひチェックしてみてください。
灯籠に照らされた神社の境内や温泉を堪能し、京都駅から天橋立の周辺観光モデルコースも終盤に向かいます。